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家づくりの豆知識

2024.04.15 家づくりの豆知識

新築で40坪はゆとり?無駄?満足度の高い注文住宅の間取り実例を解説します!

 

最近新築住宅で間取りのご相談を受けると、コンパクトで使いやすいプランにするかを考えることが多いと感じます。

 

もちろん敷地の状況やご予算などのことを踏まえて、無駄なスペースを無くしつつ暮らしやすい家にすることは大切ですし、私たちもそうおすすめすることも多いです。

 

では40坪という広さは無駄なのでしょうか?

今回は実際に40坪でご建築いただき、ご満足をいただいている間取りの実例と解説をさせていただきます。

 

少し広めの住まいをお考えの方にお役に立つと思いますので是非ご覧ください。

 

目次

1.40坪の家はどれくらの広さ?

2.40坪の家の間取りの内容は?

3.40坪の間取りの注意点とは?

  ・明るさや解放感を確保するために工夫が必要

  ・家族構成の変化も踏まえてプランニングする

  ・無駄なスペースが増えないように動線の工夫が大切

  ・掃除しなくてはいけない場所が増える

4.40坪の家のプラン例

5.40坪まで広げた場合のメリット

  ・和室などのくつろぎ・来客スペースの確保

  ・広々とした趣味を楽しむスペース確保

  ・干せる・たためる・しまえるランドリールームの確保

6.まとめ

 

 

 

1.40坪の家はどれくらいの広さ?

40坪の具体的な広さは一坪あたり3.3058㎡の計算で、約132㎡の面積になります。

 

国土交通省の資料に住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準で4人家族を想定すると125㎡になりますので、少しゆとりがある広さとなります。

 

 

出典:住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準

 

2.40坪の間取りの内容は?

 

 

一般的に延床面積が40坪とした場合の部屋ごとの広さはどのようになるでしょうか?

 

一般的に40坪という広さの家は4LDK~5LDKくらいになるかと思います。

もちろん子供が3人~4人の場合は必要不可欠な広さとなりますが、4人家族で想定すると主寝室と子供部屋2部屋に加えて、もう1~2部屋確保できますね。

 

もちろんただ広さや部屋数だけ確保すればいいという訳ではありません。

そのスペースをどう有効活用するか大切になってきますので、そうしたポイントを見ていきましょう。

 

3.40坪の家の注意点とは?

 

 

40坪の家では6人が暮らせるだけのスペースを作り出すことも可能です。

リモートのための書斎や趣味の部屋など、自分だけのスペースをつくることも可能ですが、考え無しに部屋だけを確保すると暮らし始めてから後悔することにつながります。

 

そうならないための注意点や気を付けるポイントをいくつか挙げさせていただきます。

 

・明るさや解放感を確保するために工夫が必要

単純に部屋が増える場合には窓の取り方などもよく考える必要があります。

 

一つの部屋を広くする場合は外周に面する壁面も確保しやすいので、採光や通風なども問題なくプランニングすることができます。

しかし、部屋の部屋が連続する場合、その間の壁には窓はなく風も遮られてしまいます。

すべての部屋を日当たりよくしたいとなると、東西に長い家になり土地に収まらなかったり、無駄に長い動線になってしまうことも考えられます。

 

部屋数は多いものの狭い雰囲気になってしまわないように設計段階で工夫が必要になります。

 

・家族構成の変化も踏まえてプランニングする

家は一度建てたら後から簡単に間取りを変えられません。

今は家族がそろって一部屋ずつ必要とする状況だったとしても、進学や就職あるいは結婚など子供たちは独立していくことになります。

 

その場合、空き部屋が何部屋にもなってしまうことも考えられますので、将来的に簡単なリフォームで部屋を変えられるように下地を入れておく、逆に開口して部屋を広くできるように耐力壁などを入れないようにしておくといった、将来を見越したプランニングが大切になります。

 

・無駄なスペースが増えないように動線の工夫が大切

部屋が増えると各部屋に行き来するための通路スペースが増えます。

そのため部屋の並びや階段などの位置によって通路としてしか使えないスペースが増えないように間取りを考える必要があります。

 

もちろん通路スペースにプラスアルファすることで家族の共用スペースにしたり、有効に使えるスペースにすることもできますので暮らし方を踏まえたうえで設計する必要があります。

 

・掃除しなくてはいけない面積が増える

広々した空間やたくさんの部屋が増えることはいいことばかりではありません。

そうした面積が増えることで掃除を必要とするスペースが確実に増えてしまいます。

 

掃除の手間を減らせるように、物を置きすぎないようなインテリアを前提にすることや埃だめになりそうなスペースを作らないようにするなど、あらかじめ想定しておきましょう。

 

4.40坪の家のプラン例

 

約40坪の4人家族のお客様の実例です。

3LDKでワークスペースやライブラリーなど、用途に合わせて使えるお部屋を作りました。

ビルトインガレージもございますが、こちらは面積から除かせていただきます。

 

 

 

 

スキーがご趣味のご主人のご要望で、ワックスなどの作業ができるワークスペースを玄関の隣に作りました。スキー板のメンテナンス以外にも奥様がミシンを扱うスペースやお子様が集中したい時にも使えるため、とても喜ばれるスペースとなりました。

 

家族みんな揃って一つの空間で団らんを楽しむのもいいですが、あまり生活音のしない静かなスペースで過ごすのも良いと思います。

 

コロナ禍以降リモートによりご自宅でのお仕事も増えたので、もともと読書やパソコンのスペースとして確保した2階のライブラリーはちょうどよかったですし、家族が集まれるだけでなく必要に応じて落ち着くことができるスペースが所々にあるのが、こちらのお客様の家の特徴です。

 

ビルトインガレージがあることによってリビングに日射が取り込みづらかったため吹抜を利用し、LDK全体が明るくなるような工夫も取り入れました。

 

家族そろっての使い方だけでなく、個人個人の趣味や暮らし方も取り入れた自由設計だから実現できた住まいです。

もちろんこちらの実例のメリットがすべての方に当てはまるわけではないと思いますので、効率だけでなくどのように暮らすことが満足になるかを考えて図面に反映させることが大切です。

 

5.40坪まで広げた場合のメリット

 

 

30坪で家族3人が十分に生活できることはこれまでご説明させていただきました。

では30坪以上は不要ということでしょうか?

 

もちろんそんなことはありません。

より快適に、より自分らしく希望のライフスタイルのために面積を広げることは無駄ではありません。

 

仮にあと5坪(10畳)ほど広げることによってどのようなスペースを取ることができるかの具体例を挙げていきましょう。

 

 

・和室などのくつろぎ・来客スペースの確保

現代では昔のように頻繁に来客が来ることは減っています。

そのため客間や和室などのスペースは無くして、面積や建築費用を削減することも多くなっています。

 

しかし、親戚が遊びに来ることもあるでしょうし子供同士でお泊りをする機会なども考えられます。

和室などはリビングと続き間にしておくことで、ご自身や赤ちゃんのお昼寝スペースなどくつろぐときにも使いつつ、来客の際には泊まってもらう部屋にもできます。

 

無理に室内ドアで出入りする必要もなく、ロールスクリーンで簡易的に仕切ることでリビングをより広く感じられるようにもなります。

 

・広々とした趣味を楽しむスペース確保

毎日の生活をより充実させる要素として趣味があげられます。

家族とのの時間を楽しむことも大切ですが、自分の好きなものに没頭できるというのも住まいや生活に満足感を与えてくれます。

 

今回実例としてご覧いただいた家だけでなく、様々なケースがありました。

例えばロードバイクが趣味であるご主人のためにメンテナンスやトレーニングができるお部屋を作ったことがあります。室内からも屋外からもアクセスできる土間のスペースで、作業机や棚などもご主人がDYIで自分好みに仕上げていました。

 

他にはキャンプ道具や釣り道具などを飾ったり収納するためのお部屋や、オーディオルームやピアノなど音が他の部屋に聞こえにくくするため防音室にした場合もあります。

 

・干せる・たためる・しまえるランドリールームの確保

以前にも別の記事で触れたかと思いますが、現在は共働き夫婦で夜、帰宅後にお洗濯をするケースが増えていると感じます。

 

⇒ 新築の収納や部屋数と坪数について

 

限られた時間を有効に使うためにも掃除や洗濯といった家事は効率的に行えることが重要になってきます。

 

40坪まで面積を拡大することでパントリーやランドリールームなどを広くとり、しまいやすく取り出しやすいなど使い勝手を向上させることができます。

 

特にランドリールームは間取りの工夫次第で、洗濯した後にその場で干してその場でたたんで、すぐに収納することもできます。

これまでの実例の中でもアイロンがけができる作業用のカウンターやスツールを置いて簡単にお化粧ができるような鏡台替わりの使い方ができるスペースを作った場合もあります。

 

いずれも自分が使いやすいように考え、その通りに使うことができるので家事のストレスを緩和することができます。

 

6.まとめ

 

 

今回は40坪の家の間取りについてお話をさせていただきました。

家族数にもよりますが、かなりゆとりを持った家にすることができます。

その反面土地や建築費用にも影響があり、広くすることの短所もありますので注意が必要です。

 

しかし趣味や収納スペース、親戚や友達付き合いなどあらかじめ把握できていることをプランニングの段階で吟味して、面積をプラスすることで得られる使いやすさや満足感は決して無駄なものではありません。

 

逆に建てた時にはコンパクトで「無駄のない家ができた!」と思っても、暮らし始めてからスペースが足りない、置き場がないといったことも十分にあり得ます。

家を建ててから何十年と暮らしていく中で、子供の成長や生活の変化によって「物」が増えていくことの方が多いため、面積を削ることにこだわりすぎないことも大切です。

 

優プランでは寒さが厳しく、夏も熱い松本市や安曇野市の気候に合った高気密・高断熱・高品質な注文住宅を、土地の状況に合わせて一からプランニングいたします。

 

自由設計の注文住宅だからこそできる、趣味を楽しめる間取りや使いやすい収納スペースなどオンリーワンの住まいをご提案いたします。平屋・2階建て、二世帯住宅など、幅広く対応いたします。

 

建築業者から見た土地のアドバイスに加え、ファイナンシャルプランナーとしての住宅ローンのご相談も同時に受け付けておりますので、まずはご相談ください。

 

 

 

 

この記事を書いた人
児玉 忠(注文住宅ハウスアドバイザー/ファイナンシャルプランナー)
中学生と小学生の2児の父で45歳、新卒時から23年間にわたり注文住宅のハウスアドバイザー一筋で、100棟以上の新築住宅のお客様をお手伝いしている。
ファイナンシャルプランナーでもあるため、住宅ローンの資金計画などを含めた総合的な提案を行っている。

 

 

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