2018.09.28 家づくりの豆知識
諏訪市の10年前に新築されたお客様の家で瑕疵保証の更新点検
10年前にご新築いただいた諏訪市中洲のT様邸。
当時はまだ瑕疵担保責任保険というものはありませんでしたので、JIO(日本住宅保証検査機構)の10年間の瑕疵保証というものに加入していました。
保証の期日が近づいたのですが、任意でさらに10年間保証を延長することも出ます。
しかし、JIOさんの検査員による点検を受ける必要があります。
T様は保証の延長をご希望されたので「10年更新点検」を受けたのですが、立ち合いに行ってきました。
まずはお家の外装からチェック。
屋根、外壁、コーキング、基礎のクラックなど全体をチェックしていきます。
外装は紫外線や雨風にさらされるため劣化が激しい部分ですが、塗装に石などを材料にした吹付材を使用していたため変色などはあるものの、ひび割れなどの劣化が少なかったため補修工事もなく保証を継続することができました。
この後、天井裏や基礎の中などを確認しましたが、特に構造躯体に影響を及ぼすような補修箇所はありませんでした。
バルコニー部分も屋根をかけてあったおかげでとてもキレイでひび割れなども見受けられませんでした。
正直、経年劣化のあるバルコニーの防水工事に関してはメンテナンスが必要になると思っていましたが、この結果にちょっと驚きです。
これもお施主様が大切に住んでいただいたからですね。
とりあえず結果は補修などを入れず、現状のまま瑕疵保証を10年間延長することができます。
お施主様からも「丁寧に造ってもらったからだね」と言っていただけて、私も嬉しかったですね。
約60坪のゆったりとした和風住宅。
今も(あまり)変わらぬ姿でした。
ただ、ご注意いただきたいのは今回の点検は「何もしなくてもあと10年は持ちますよ」というものではありません。
瑕疵保証の継続に対して、更新できるというものですので経年劣化などには注意が必要です。
様子を見ていただきながら、必要に応じて手を加えるという形になりました。
この瑕疵保証という制度は現在の瑕疵担保責任保険とは違う制度となりますので、気になる方はご質問いただければと思います。
それではまた。
コダマでした。