2017.03.11 家づくりの豆知識
東日本大震災から早6年・・・
2011年3月11日、大きな被害を出した東日本大震災。
あれからもう6年が経ちました。
あの時ワタクシも事務所に居て、突然の揺れに驚いた記憶があります。
そのときは気にしませんでしたが、家に帰ってテレビを見たときの衝撃は今も忘れません。
ワタクシも建築の関係者としてこれまでの建物が、はたしてあれほどの揺れに耐えられるのか?耐震の最高等級、3等級であればどれほど被害を抑えられるかを考えていました。
特にワタクシは2011年に自宅を新築していて公私共に一大事であり、地震に対してどう対策するのがよいのか調べていたのですが、費用のこと・耐久性のこと・施工性のことなどいろいろ検討した結果「制震構造」にするのがベターだろうと結論付けました。
制震構造・耐震構造・免震構造
制震とは何かというとダンパーなどの仕掛けによって地震の揺れを吸収して建物を守る工法です。
揺れ自体は家に伝わりますが家そのもののダメージをなくせて、費用も数十万円の増額で済みます。
他にも耐震構造・免震構造があって、もっとも一般的なのが耐震構造です。
耐震構造は金物や筋交いの強化で地震に耐える造りにすること。
一番費用は抑えられますが、繰り返しの地震で徐々に金物や接合部分が緩んでいってしまうと、ちょっと困ったことになってしまいます。
また、免震構造は地面が揺れても建物の下の装置で、家そのものに地震の揺れが伝わらず家具なども倒れません。ただ非常に高額で500万円ほどの増額になる上、想定されている以上の震度(揺れ幅)だった場合には装置自体が壊れてしまう可能性もあります。
どんなものにも必ず一長一短があるのですが、費用と効果のバランスを考え「制震構造」でした。
その後、優プランではある程度標準的にご提案しています。 → 詳しくはコチラ
松本市浅間温泉そばの完成見学会でも資料などあります。
制震構造と耐震構造の揺れ幅の違いをシミュレーションしたものもあったりします。
東日本は津波の被害が主でしたが、熊本では建物の強さ・弱さの差が思い切りでています。
地震の備えは、地震がきてからでは遅いので今のうちに考えてみるのも良いと思いますね。
それでまた。
コダマでした。