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2024.07.29 家づくりの豆知識

新築での音対策とは?防音に対する費用やメリット・デメリットを解説します!

 

せっかくの注文住宅を建てるのであれば趣味にもこだわりたいところ。

他にも子供の習い事などでピアノなど楽器を選択する方が多くいらっしゃいます。

 

かくいう私の娘もピアノを習い金管バンドに参加して、当然家でも練習する場合があります。

そこで出てくるはご近隣に対する音の問題。

昼間でも赤ちゃんがお昼寝しているのでは…、夜も練習したいけど迷惑なのでは…とどうしても気になってしまいます。

 

楽器だけでなく子供部屋やリモートワークなど様々な用途が浮かびます。

今回はそんな新築時の気になる音の問題を解決できる防音室について解説します。

 

 

目次

1.防音対策の方法とは?

・音を遮る「遮音」

・音の反響をおさえる「吸音」

・音の振動を抑える「防振」

2.防音室とはどんなもの?

3.防音室のつくり方

4.防音室のメリット・デメリットは?

メリット

・時間帯を気にせずに音楽などを楽しめる

・リモートワークでも他の家族の生活音を気にせず行える

・近隣の騒音トラブルを防ぐことができる

デメリット

・部屋が狭くなる

・コストがかかる

5.防音室にかかる費用とは?

・オーダーメイドの防音室にかかる費用

・ユニットの防音室にかかる費用

6.まとめ

 

 

1.防音対策の方法とは?

 

 

まずは防音するために必要な対策を3つ紹介させていただきます。

 

・音を遮る「遮音」

 

遮音とは物理的に遮断することで外部に音を伝わりにくくすることです。

例えば壁を厚くする、天井を厚くするなど防音として考えた際にパッと頭に浮かぶのが遮音という方法なのではないでしょうか?

 

ただ、遮断するだけでは不十分で、その他の対策も必要になります。

 

・音の反響をおさえる「吸音」

 

音を吸収する建材を利用することで、音の伝わりを抑えるのが吸音です。

昔から使用されているウール系断熱材、グラスウールなどは音を吸収しますので壁の中に充填してより効果的に音を遮る効果を得られます。

 

他にも室内の仕上げを吸音性の高い天井材や壁材を使用して室内の反響や、外へ音が漏れるのを防ぐことができます。

 

・音の振動を抑える「防振」

 

音は振動としても伝わります。

その振動が建物そのものに伝わると、そのままほかの部屋や外部にも伝わってしまうため振動を防ぐことで音が伝わりにくくすることを防振といいます。

 

もっとも簡単な方法としては音源の下に防振マットを敷いたり、カーペットなどにするなどでも一定の効果が期待できます。

 

2.防音室とはどんなもの?

 

 

防音室とは室内の音を室外へ伝わることを防ぐ、防音性能の高い部屋を差します。

そのため、楽器の演奏や音楽鑑賞などの用途で使われることが多く、目的に応じて施工することとなります。

 

大まかには2通りの方法があり、新築の際に特定の部屋を防音室にするため施工する方法が一つ、もう一つが組み立て式のユニット式の防音室を購入し、室内の一画に設置する方法となります。

 

 

  • 防音室のつくり方

 

新築で一つの部屋を防音室にするためにはどのようにするのでしょうか。

大まかに言ってしまえば「遮音」「吸音」「防振」の効果のある建材や施工を組み合わせて施工することとなります。

 

住宅の建材メーカー「大建工業」では防音建材や音響製品も取り扱っており、当社でもこれらの建材を用いて防音室を施工させていただきました。

 

 

⇒ 大建工業音響建材リンク

 

具体的な防音室のイメージはまず室内の壁や天井を厚くする、または2重構造にします。

イメージ的には室内にもう一つ部屋を作るような形ですね。

その中に音を吸収する吸音材を充填することで外部に音が漏れにくい様に施工します。

 

他にも音は振動で伝わるため、建材や柱などの構造材に伝わると家の中で響くことになってしまいます。

特に低音は振動しやすいため、床下への防振マットやカーペットによって構造体へ伝わることを防ぐように施工します。

 

後は室内の仕上げに吸音素材など用いて、防音室として使用できるようになります。

 

4.防音室のメリット・デメリットとは?

 

 

まず防音室についてお話すべきことは「どのような防音室でも100%音を遮断することはできない」ということです。

 

防音室はすき間があっては意味がないため気密も重要になります。

当然そんな環境では呼吸もできなくなってしまうため換気設備を必要としますが、そこを塞ぐことはできません。

 

こうした前提を知っていただいたうえで防音室を取り入れる事のメリットとデメリットを紹介させていただきます。

 

メリット
・時間帯を気にせず音楽などを楽しめる

冒頭でのお話のようにお子様がピアノなど楽器を習っていても、どうしても音が大きいため思うように演奏できないということがあります。

 

しかし防音室にすることによって、家の中でも音が軽減されるためどのようなタイミングでも音楽を楽しむことができます。

 

・リモートワークでも他の家族の生活音を気にせず行える

新型コロナウィルスの世界的な流行を機に、リモートワークを取り入れる会社も増えました。

ただその場合どうしても通話時の声や、逆に家族の生活音を気にしなければいけませんでした。

 

防音室があることでお互いに音を気にしなければならないというストレスを緩和することができます。

 

・近隣の騒音トラブルを防ぐことができる

楽器の音や大きなスピーカーの音はどうしても外に音が漏れてしまいます。

防音室は家族にも近隣にも迷惑のかかる騒音トラブルを防ぐうえで、大きく役立つことでしょう。

 

デメリット
・部屋が狭くなる

防音室は遮音する関係で壁や天井を厚くする必要があります。

部屋の畳数を表すときには柱と柱の芯で寸法を取り2.73m×1.82mの場合6畳となります。

ただこの寸法はあくまで柱の芯になりますので実際には2.73mから柱の厚み、壁の仕上げの厚みを差し引いたものが実際の部屋の広さとなります。

 

防音室の場合壁を厚くすることで、一般的な6畳間の広さよりもさらに狭くなってしまうため、目的に応じて打ち合わせを行い必要な広さを確保するように気を付けなければなりません。

 

・コストがかかる

 

防音室にするための建材は高額なものも多く、吸音材の充填などはかなりの手間を必要とします。

また窓があるとそこから音が漏れてしまうので、トリプルガラスの高性能サッシまたは2重サッシを採用する必要があります。

 

どれほどの防音性能にするか、部屋の広さにもよりますが安くはない費用がかかることになります。

 

依頼する建築会社と、設計時に目的に合わせた内容でしっかりと打ち合わせを行う必要があります。

 

5.防音室にかかる費用とは?

 

 

防音室にかかる費用は、部屋の広さとどれほど音を遮ることができるかを示す「遮音等級」によって異なります。

 

発生する音の大きさは「デシベル」という単位であらわされますが、この単位が大きいほど音も大きくなります。

 

※環境音と騒音レベルのイメージ

 

遮音等級は隣り合う部屋同士の遮音性能を表しますが、DまたはDrという単位になります。

例えば100デシベルのピアノ演奏を50デシベルまで下げられる性能の遮音等級はD-50(Dr-50)となります。

 

なぜこのような話をしたかというと、この遮音等級によってコストが大きく変わるからです。

高い遮音等級を確保しようとするとより多くの建材や施工を必要とし、費用も高くなります。

 

非常にうるさい騒音レベルの楽器やオーディオは90~100デシベルですので、日常的な騒音レベルである50デシベル程度に抑えたいですよね。

 

・オーダーメイドの防音室にかかる費用

 

概ねの目安ではありますが、ピアノに対応した防音室6畳の広さで考えた場合、300万円前後の費用がかかるといわれています。

 

・ユニットの防音室にかかる費用

こちらも目安ではありますが1畳前後で100万円程になるかと思います。

 

 

⇒ ヤマハの防音室ユニットのページ

 

いずれにせよ決して安いものではありませんので、その目的によってかかる費用とのバランスを考え、どのような防音室が最適かをきちんと考える必要があります。

 

6.まとめ

 

 

以前オーディオルームの施工をさせていただいたお客様がいらっしゃいます。

費用はかかったものの、大音響で映画を楽しんだとしてもリビングにいる家族には音が気にならないということで、大変満足していらっしゃいました。

 

思うように趣味を楽しむことができ、家族や近隣に対する騒音問題を解決することができる防音室。

反面その遮音性能に応じてコストがどんどんと高くなってしまうので、目的に応じてバランスを考えつつ計画を進めるのが大切です。

 

私もオーディオが趣味でもありますので、より具体的にお手伝いすることができるかと思いますので、よろしければご相談ください。

 

優プランでは寒さが厳しく、夏も厚い松本市や安曇野市の気候に合った高気密・高断熱・高品質な注文住宅を、土地の状況に合わせて一からプランニングいたします。

平屋・2階建て、二世帯住宅など、高品質な防音室などあらゆるご要望にお応えします。

 

自由設計によるフリープランでデザインにこだわった家づくりもお手伝いさせていただきます。

 

建築業者から見た土地のアドバイスに加え、ファイナンシャルプランナーとしての住宅ローンのご相談も同時に受け付けておりますので、まずはご相談ください。

 

 

 

この記事を書いた人
児玉 忠(注文住宅ハウスアドバイザー/ファイナンシャルプランナー)
中学生と小学生の2児の父で46歳、新卒時から24年間にわたり注文住宅のハウスアドバイザー一筋で、100棟以上の新築住宅のお客様をお手伝いしている。
ファイナンシャルプランナーでもあるため、住宅ローンの資金計画などを含めた総合的な提案を行っている。
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