2024.04.06 家づくりの豆知識
注文住宅で屋根を決めるなら何が良い?屋根の形から屋根材まで一挙ご紹介!
注文住宅で屋根を選ぶなら、機能性とデザイン性の両立はもちろん、耐久性やコストパフォーマンスも考慮に入れたいところですよね。
質の高い住まいを求める家づくりを目指す方にとって、ご自宅の屋根選びは重要な判断ポイントです。
今回は、そんな屋根選びの際に注目すべきポイントと、さまざまな屋根の種類とその特性、そして屋根材についてご紹介します。
□注文住宅で屋根を選ぶポイント
1:耐久性
屋根が担う役割の基本は、雨や風、さらには雪から建物を守ることであることから、耐久性の高い屋根は、長期間にわたりこれらの自然現象から住まいを保護します。
ただし、耐久性は屋根材の種類によって異なるため、どの屋根材を選ぶかは地域の気候条件を考慮する必要があります。
2:防水性
防水性の高い屋根は、長年にわたって快適な居住空間を提供してくれるため、日本のように雨量が多い地域では、防水性は特に重要とされています。
ただし、防水機能は時間と共に劣化するため、メンテナンスの計画を忘れないようにしましょう。
3:遮熱・断熱性
遮熱・断熱性能が高い屋根は、夏の暑さや冬の寒さを軽減し、快適な居住空間を実現します。
また、遮熱・断熱性が高いことは冷暖房効率が高いことを意味するため、エネルギーコストを削減できる面でも優れています。
4:防音性
防音性能を持つ屋根は、外部の騒音を遮断し、静かな居住空間を提供します。
都市部や夜間も人通り・車通りの多い地域では、この特性が求められることがあります。
5:耐火性
火災から家を守る耐火性は、安全な住環境を整える時に欠かせません。
特に、火災のリスクが高い地域では、耐火性の高い屋根材の選択が推奨されます。
6:耐震性
日本のように地震が多い地域では、耐震性も屋根選びの重要なポイントです。
ただし、屋根の重量が建物全体の耐震性に影響を与えるため、軽量でありながら強度の高い材料を選ぶようにしましょう。
7:デザイン
家全体の印象を左右する屋根のデザインは、個人の好みや建物のスタイルに合わせて選びたいものです。
形状や色だけでなく、材質によっても大きく印象が変わることを踏まえた上で、デザインを選んでみてください。
8:メンテナンス性
屋根材によっては、定期的なメンテナンスが必要なものもあります。
長期的なコストや手間を考慮して、メンテナンス性の高い屋根材を選ぶことも大切です。
□屋根の形は8つある!
1:片流れ屋根
片流れ屋根は、その名の通り屋根が一方向に傾斜している形状です。
シンプルな構造であり、雨水の排出が容易なため、雨漏りのリスクを低減できます。
また、メンテナンスの費用も抑えやすいメリットがあります。
太陽光パネルの設置にも適しており、エコフレンドリーな住宅を目指す人には最適な選択肢です。
2:招き屋根
招き屋根は、屋根の一部に高さの違いを設けることで、外観に変化を持たせた屋根形状です。
この形状により、明るさや換気性の向上が期待できます。
また、コストパフォーマンスに優れている点も魅力の1つです。
3:方形屋根
方形屋根は、ピラミッドのような形状をしており、四方の傾斜が雨や雪を効果的に分散させます。
耐久性が高いため、長期間にわたる使用に適していますが、ソーラーパネルの設置が難しい点でデメリットがあります。
4:切妻屋根
切妻屋根は、日本の伝統的な家屋にも見られる形状で、和風・洋風を問わず幅広い建築スタイルにマッチします。
ソーラーパネルの設置や換気用の窓を取り付けやすいのが特徴です。
軒のない壁面は雨や日光によるダメージを受けやすい点を留意した上で選ぶようにしましょう。
5:はかま腰屋根
はかま腰屋根は、切妻屋根の一部を斜めに切り取った形状をしており、特定の制限に対応するために選ばれることが多い屋根形状です。
この形状により、高さ制限がある地域でも理想に近い家を建てられますが、雨漏りのリスクが高まる可能性があります。
6:寄棟屋根
寄棟屋根は、4つの屋根が一点に集まる形状をしており、風の強い地域でもその耐久性に優れています。
ただし、棟が多いことから、雨漏りのリスクが高まるため、定期的なメンテナンスが必要です。
7:入母屋屋根
入母屋屋根は、重厚感のある日本家屋によく見られる伝統的な屋根形状です。
風に強く、屋根裏の通気性が良いため、日本の気候に適していますが、施工には高度な技術が求められます。
8:陸屋根
陸屋根は、屋上が平らな形状の屋根で、屋上緑化や太陽光パネルの設置に適しています。
ただし、雨水の排水が不十分になりがちで、雨漏りや室内温度の上昇が問題となることがあります。
□屋根材は何から選ぶ?
*カラーベスト
カラーベストはセメントと繊維を混ぜ合わせた板に塗装を施した屋根材で、その軽さと安価さから、国内で広く人気があります。
一方で、定期的な塗り替えが必要で、そのたびに費用がかかるデメリットがあります。
*アスファルトシングル
アスファルトシングルは、耐久性と防水性に優れており、重量も軽いため取り扱いが容易です。
しかし、排水性が低いため、藻の発生リスクがある点や、定期的な塗装が必要な点は注意が必要です。
*ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、軽量で耐久性があり、コストパフォーマンスに優れている屋根材で、スタイリッシュな外観が近年人気があります。
ただし、金属のため高温になりやすく、雨音が響きやすい点はデメリットです。
*瓦
瓦は、耐久性が高く、長期的なコストパフォーマンスに優れており、塗装が不要で、色褪せの心配が少ない点が魅力です。
ただし、他の屋根材に比べて重量があるため、屋根のデザインによっては構造計算が必要になるケースもあります。
□まとめ
この記事では、注文住宅で屋根を選ぶ方に向けて、屋根材を選ぶポイントや形の種類について解説しました。
屋根選びは、デザインだけでなく屋根材の性能に注目することも大切です。
注文住宅の屋根選びで悩まれている方や注文住宅についてご質問がある方は、ぜひ当社までお問い合わせください。