2023.11.23 家づくりの豆知識
雨に濡れずに玄関へ!注文住宅で実現するビルトインガレージをご紹介します!
土地が狭いと、通常の広さの駐車場を確保するのはなかなか厳しいのではないでしょうか。
土地が狭くて駐車スペースが上手く確保できない方におすすめなものが、ビルトインガレージです。
今回は、ビルトインガレージのメリット・デメリットと活用例、注意点と対策について解説します。
□ビルトインガレージのメリットとデメリットとは?
*ビルトインガレージのメリット
土地を有効活用できる点は、ビルドインガレージの大きなメリットです。
通常のガレージでは、住宅とは別に土地を確保する必要がありますが、ビルトインガレージは住宅と一体化しているため、土地を新たに確保する必要がありません。
土地が狭い状況でも土地を有効活用する手段としてビルトインガレージは非常に魅力的です。
ビルトインガレージのもう一つのメリットは、生活空間の快適性の向上です。
例えば、雨の日でも車から家へと移動する際に濡れる心配がありません。
また、ガレージを趣味の空間としても活用できます。
自分だけのプライベート空間を確保できるため、生活の質が向上しますよ。
*ビルトインガレージのデメリット
ビルトインガレージにはデメリットも存在します。
まず、1階に居住スペースを設けにくいという点が挙げられます。
1階に居住スペースが設けられないと、高齢になった際に階段の移動が負担となる可能性があります。
また、ガレージの近くの部屋では、エンジン音や排気ガスの臭いが気になる場合もあります。
これらの問題に対する対策としては、静音設計のシャッターや換気設備の充実が挙げられます。
□注文住宅でのビルトインガレージの多様な活用例
注文住宅でビルトインガレージを設計する際、その空間は一般的な車庫以上の可能性を秘めています。
*趣味の空間としてのガレージ
ビルトインガレージは、単なる車の保管場所に留まらず、趣味の空間としても活用できます。
例えば、24坪の土地でも、ガレージ兼趣味部屋を設けられるのです。
ビルトインガレージの中にバイクやトレーニングマシン、サーフボード、フィギュアコレクションなど、多様なアイテムを収められますよ。
*書斎としてのガレージ
ガレージとリビングを繋ぐ形で書斎を設けることも一考に値します。
愛車を眺めながら仕事ができる空間は、車が好きな方にとっては夢のような場所でしょう。
ガレージとリビングの間には仕切り壁を設け、車の臭いや排気ガスが流れ込まないようにする工夫も必要です。
大きなガラス面で仕切ることで、家族との繋がりも保ちつつ、愛車と過ごす贅沢な時間を確保できます。
*床材の工夫
ビルトインガレージの床材も、その用途に応じて工夫可能です。
例えば、バイクいじりが好きな方の場合、床に樹脂加工を施すことで水や汚れに強く、部品を落としても見つけやすい環境を作れます。
趣味空間や書斎として活用する例のように、ビルトインガレージは多様な活用が可能であり、その設計には無限の可能性が広がっています。
□ビルトインガレージを設計する際の注意点とその解決策
ビルトインガレージは、多くの家庭での夢と憧れを具現化する空間ですが、理想の空間の実現には緻密な計画と配慮が不可欠です。
・排気ガスと臭いの管理
ビルトインガレージ内の換気扇費用を省いてしまうと、冬場に車内の暖房を前もって付けておく際に排気ガスがガレージ内に溜まってしまい、危険な状況に陥る可能性があります。
シャッターを開けて換気する方法もありますが、毎回となると億劫になるかもしれません。
換気扇は付けるようにしましょう。
・予算とリフォームの慎重な計画
新築時にビルトインガレージを設置すると予算がオーバーする場合、後にリフォームで追加するという選択肢もありますが、リフォーム費用は想像以上に高くなる可能性が高いです。
可能な限りビルトインガレージは新築の際に付けるのをおすすめします。
もしリフォームで追加する場合は、新築時に比べて高額になる可能性があるため、初めから将来のリフォームも考慮に入れた設計が望ましいでしょう。
・シャッター選びと維持費
シャッター選びにおいても、長期的な維持費や耐久性を考慮しなければなりません。
価格やデザインだけで選ぶと、後で高い維持費がかかる可能性があります。
素材や開閉方式によっても特性が異なるため、これらを総合的に考慮することが重要です。
ビルトインガレージの設計は、多くの可能性を秘めていますが、それと同時に多くの課題も存在します。
排気ガスや予算、シャッター選びなどの課題を前もって考慮し、効果的な解決策を練ることで、快適で機能的な空間を実現できます。
□まとめ
今回は、ビルトインガレージの特徴や活用例、そして設置する際の注意点についてご紹介しました。
ビルトインガレージは狭い土地を有効活用できたり、生活の質を高めたりする魅力がありますが、一方で排気ガスの臭いや、高齢になると生活しにくくなるというデメリットも考えられます。
注意点としては排気ガスの他に予算オーバーの可能性やシャッターの選び方についてが挙げられます。
デメリットや注意点をこの記事で押さえて、設計の段階で対策しておくと良いでしょう。
当社では将来を見通した設計をお客様とともに考えていきます。
松本市周辺で家づくりにお困りの際は、ぜひ当社にお声がけください。