2023.07.23 家づくりの豆知識
注文住宅を建てたい方へ!注文住宅の予算の決め方や目安をご紹介します!
注文住宅の購入をお考えの方は、真っ先に予算を立てるように言われる方が多いのではないでしょうか。
とは言え予算の立て方も分からなければ、そもそも予算を立てる必要があるのかも疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、注文住宅を購入する際の予算の立て方をご紹介します。
□注文住宅において予算を立てることは必要?
注文住宅を建てる時、予算は必ず立てなければいけません。
資金計画を綿密に練っておかなければ、いざ住宅を購入する時に後悔に繋がりかねません。
予算を決めるべき代表的な理由は2つあります。
*予算不足を防ぐため
ざっくりと予算を立てているだけでは、想像よりも予算が足りずさまざまな方法でやり繰りしなければいけません。
例えば住宅ローンの借り入れ額を増やせば予算不足でも住宅は購入できますが、月々の返済額が大きくなるため日常生活での費用の工面が大変になります。
また、貯金を崩すとなっても、将来においておくはずだった貯金を減らすことになり将来への不安が大きくなってしまいます。
資金計画をしっかり立てておくことで、将来の不安のタネに繋がることもありません。
まずは予算を、と言われる理由のほとんどがここにあります。
*逆に予算を切り詰めすぎる可能性もある
予算がしっかり立っていないと、自分でもうまく予算を把握できていないために予算不足が不安で、費用を切り詰めながら家を建てることになる可能性もあります。
注文住宅はこだわるところにお金をかけることで自分だけの住まいが完成するので、逆に予算をかけるべき場所が分からず費用を渋ってしまうと、後々生活で不便な思いをしかねません。
予算を把握したうえで、何にお金をかけるかを事前に決めておくと、スムーズに家づくりが進みます。
□注文住宅の購入に必要な費用
注文住宅の予算を立てる際には、何にどのくらいの費用がかかるかの目安を知っておく必要があります。
国土交通省が公開している「令和4年度住宅市場動向調査」では、令和4年度の注文住宅を建てるための費用平均は全国で3,935万円、三大都市圏では4,504万円(土地購入資金を除く)でした。
注文住宅を購入する際は、主に土地購入時に必要な費用と、住宅建築時に必要な費用に分けられます。
*土地購入時に必要な費用
土地購入時に必要な費用は、主に土地代と諸費用で構成されます。
土地にかかる手付金や登記費用などの諸費用は、土地代の6~10%が相場とされています。
*住宅建築時に必要な費用
住宅建築時に必要な費用は、主に本体工事費用と付帯工事費用、諸費用で構成されます。
見積もりでよく提示される「坪単価」では、付帯工事費用や諸費用が含まれません。
また、諸費用は現金で支払うことが多いので、諸費用に十分な費用として住宅建築時に必要な費用の10%程度、またはそれより少し多めの金額を用意しておきましょう。
□注文住宅の予算の組み方3ステップ
では最後に予算の組み方をご紹介します。
注文住宅における予算の組み方は、以下の通りです。
ステップ1.住宅購入にかける自己資金の額を決める
予算を決める際には、まずは住宅に使う自己資金の額を決めましょう。
自己資金額を決めるうえでは、手元にある貯蓄額のうちどのくらいの金額を残すか判断しなければいけません。
住宅が完成して引き渡しが終わった後も、住宅の管理コストや引っ越しのコスト、生活費などさまざまなコストがかかります。
そのため、貯金すべてを自己資金に回すのは避けてください。
ステップ2.住宅ローンの借入金額を決める
住宅購入の際には、住宅ローンの話は必ずついて回ります。
融資額を決めるためには、総支払金額を金利をもとに計算し、毎月の返済金額を明らかにします。
同時に、月にどのくらいの金額なら無理なく払えるかも考えておくと、返済金額が分かった後すぐに借入金額を考えられるので、あらかじめ希望の返済額も考えておいてください。
住宅ローンについては難しく感じる方も多いでしょう。
返済額の計算が面倒に感じたり、うまく借入金額を決められなかったりする場合は、施工会社や銀行の相談窓口、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめです。
ステップ3.住宅購入資金の限度額を計算する
自己資金と住宅ローンの借入金額が決まったら、これらをもとに購入資金を決定できます。
ただし当然ですが、注文住宅と土地を同時に購入する場合、費用すべてを建物には回せません。
土地の購入と住宅の購入、どちらにどれだけの資金を割くかも計算して考えておきましょう。
□まとめ
注文住宅において予算を立てることは、真っ先にするべき必須項目です。
予算を立てることで、予算防止や予算の渋りすぎを防いで納得のいく家づくりを進められます。
予算は土地購入にかかる費用と住宅購入にかかる費用に分けられます。
本記事では、予算を立てる際の手順やポイントについても解説しておりますので、ぜひそちらも参考にしながら資金計画をしっかり立ててください。