2023.07.07 家づくりの豆知識
ペットを飼われている方必見!注文住宅の床について紹介します!
ペットを飼っていて、これから注文住宅を建てるという方は、ペットが暮らしやすい家にしてあげたいですよね。
特に重要なのが、床材です。
滑りやすい床だと、ペットの足腰に悪影響を及ぼします。
そこで、今回は注文住宅でペットが快適に暮らせる家にするポイントについて紹介します。
□注文住宅でペットが快適に暮らせる床にするポイント
ペットが少しでも暮らしやすい床にするにはどのようなポイントを意識すれば良いのでしょうか。
1つ目は、滑りにくさを考えることです。
犬は、走るときに地面に爪を立てて踏ん張ります。
そのため、フローリングでは爪を立てることができず、ソファから降りる時や階段から降りる時に滑ってしまい、捻挫や骨折をしてしまう危険性があります。
最も手軽な方法としては、マットを敷くことです。
ペットが頻繁に移動するスペースに柔らかいマットを敷くことで、滑りにくい床が完成します。
汚れたり、古くなったりしても気軽に交換できるので、手間をかけることなくペットの負担も軽減できます。
また、滑らないワックスを使用するのも効果的です。
フローリングに薄く塗るだけで滑りにくいコーティング効果を得ることができ、気軽に使用できるので便利です。
一定期間経過すると効果が薄れてしまい、再度塗装する必要があるので、その点は考慮する必要があります。
2つ目は、掃除のしやすさを考えることです。
ペットを飼っていると、抜け毛や飲み水、餌などにより汚れが出ます。
掃除しやすい床にすることで、掃除の手間や時間を節約できるでしょう。
掃除の対象としては、毛や餌などの固形物だけでなく、嘔吐物も含まれます。
そのため、水拭きできる床がおすすめです。
また、抗菌処理タイプもあります。
アンモニア臭を吸収し分解してくれるため、抗菌・消臭効果があり、おすすめです。
3つ目は、傷の付きにくさを考えることです。
犬や猫は爪や牙で床や階段、壁などに傷を付けてしまいます。
そのため、できるだけ傷が付かないようにしたいところです。
一般的なクロスだと簡単に傷が付いてしまうので、傷が付きにくい素材を選ぶことをおすすめします。
□ペットとの暮らしに最適な床はどれ?
床材には、さまざまな種類があり、ペットに適した床材があります。
*クッションフロア
クッションフロアは、塩化ビニール素材でできたクッション性の高い床材です。
ビニールにクッション材が接着されているので弾力性があるだけでなく、水に強く、汚れを拭き取りやすいという魅力があります。
硬い床はペットの足腰に負担がかかりますが、弾力性のある床なら安心でしょう。
しかし、耐久性が低く、湿気が溜まりやすいというデメリットがあるので、その点も把握しておきましょう。
*タイルカーペット
タイルカーペットは、タイルのように敷き詰めるカーペットです。
柔らかい素材なので、足腰への負担が少ないのはもちろんですが、他にもメリットがあります。
足元の冷えを防ぐ、衝撃を吸収する、防音性があるという特徴があります。
衝撃を吸収してくれるので、走り回っても安心です。
一方、掃除に時間がかかる、夏場は暑さが気になる、家具の跡が付きやすいなどのデメリットもあります。
定期的なお手入れや、重い家具を置くのは避けるなどの工夫をしましょう。
クッションタイルやタイルカーペット以外にも、傷や汚れが付きにくい加工がされたフローリングや汚れを落としやすいタイルなどもあるので、ぜひそちらも検討してみましょう。
ペットの成長や生活スタイルに合わせて適切な素材を選びましょう。
□注文住宅でペットを飼う時に対策すること
床以外にも、気を付けるべきポイントがあります。
1つ目は、コンセントや電気の線を保護することです。
犬や猫などは噛むことが多いので、感電する可能性もあります。
コンセントカバーを取り付けたり、届かない位置にコンセントを設置したりするなどの対策を行いましょう。
2つ目は、掃除を定期的にすることです。
毛が抜ける種類はこまめな掃除が必要です。
毛が舞い上がらないように、フローリング用のシートなどで取り除いてから掃除機をかけるようにしましょう。
3つ目は、臭い対策です。
中でも猫のトイレは場所やお手入れのことを考慮して対策をしましょう。
スペースを確保できるなら、人間用のトイレの一角か近くに場所を設けられると良いでしょう。
また、換気システムを導入し、臭いが気にならないような工夫をすることをおすすめします。
4つ目は、居場所をしっかり作ってあげることです。
例えば、犬なら階段下の背が低く、使いづらいスペースをペットの居場所として確保し、その場所だけお手入れしやすい床材にするという方法もあります。
□まとめ
ペットにとって歩きやすい床は、クッションフロアやタイルカーペットがおすすめです。
床材に気を付けるのはもちろんですが、コンセントや臭い対策などにも配慮する必要があります。
人間もペットも暮らしやすい家づくりをし、楽しい生活を送れるようにしてくださいね。