注文住宅を建てる方の中には、床暖房を設置するか迷われている方は多いのではないでしょうか。
また、メリット・デメリットも紹介するのでぜひ参考にしてください。
□床暖房の費用はどれくらい?
床暖房の設置には、1畳で5万円から10万円かかります。
そのため、住宅全体に床暖房を設置するのか、住宅の一部だけに床暖房を設置するのかで費用は異なります。
また、床暖房には「温水循環式」と「電気ヒーター式」の2つのタイプがあります。
温水循環式の床暖房の方が、少し費用が高くなります。
8畳の部屋で1日8時間使用した場合、温水循環式では1ヶ月約3,300円から3,900円、電気ヒーター式では1ヶ月2,700円から6,000円かかります。
床暖房の寿命は、30年から50年と言われています。
そのため、短期間で床暖房すべてを交換する必要はありません。
しかし、不凍液と熱源の交換はしなければなりません。
床暖房を利用する際は、「不凍液」を利用しなければなりません。
それは、床を温めるための温水が凍らないための働きをするものです。
一方、熱源は温水循環式と電気ヒーター式の両方に使用されています。
給湯器のようなものとイメージすると分かりやすいです。
故障しない限り使用できますが、寿命の長さは10年から15年程度であることが一般的です。
万が一、故障してしまった場合、壁や床を剥がすケースもあるので修理代に30万円以上かかることがあります。
メンテナンス費用や修理費用を抑えたい場合は、アフターサービスや保証期間をチェックするようにしましょう。
□注文住宅で床暖房を設置するメリット
暖かい空気は上に流れるので、エアコンをつけても足元に寒さを感じてしまいます。
そのため、足を温かくできる床暖房を設置することで、体も温まるでしょう。
2つ目は、火を使用しないため、安全に利用できることです。
石油ストーブや電気ヒーターを使用する場合、やけどや火災が発生する可能性があります。
しかし、床暖房であれば、やけどや火災が発生することはありません。
小さなお子様がいるご家庭でも安心して利用できます。
3つ目は、エアコンと比較すると乾燥しないことです。
エアコンを利用していると、どうしても肌や目などが乾燥してしまいます。
そのため、加湿器をつける必要があり、結露やカビ、ダニなどの発生の要因にもなります。
部屋の温度が高くなると湿度が低くなり乾燥しますが、床暖房は部屋自体の温度を変えることがないので、エアコンを使用するよりも快適に過ごせます。
床暖房は、カーペットを敷かないことを前提に設計されています。
また、エアコンやヒーターなどはフィルター掃除や設置場所が必要ですが、床暖房は床下に設置されるので、掃除が必要ありません。
さらに、ヒーターはシーズンが終わると収納する必要がありますが、床暖房はその必要がないので、出し入れする手間を省けます。
□注文住宅で床暖房を設置するデメリット
デメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
1つ目は、床暖房に対応する床材にする必要があることです。
打ち合わせをする際に、床暖房を設置するということを伝えておくようにしましょう。
2つ目は、定期的なメンテナンスが必要であることです。
先ほども少しお伝えしましたが、温水循環式の床暖房を設置するなら、温水器の不凍液を定期的に補充する必要があります。
不凍液を補充しないまま放置していると、配管が腐食したり、凍結したりして機能しなくなってしまいます。
また、腐食から配管やボイラーに穴が開き、不凍液が空気と接触して酸化し、床暖房器具をすべて交換しなければならない事態になります。
電気料金がかかるので、中には使用しないという方もいらっしゃいます。
タイミングとしては、床暖房の調子が悪くなったときです。
電気料金だけでなく、メンテナンス料金もかかるからという理由が多いです。
□まとめ
床暖房は少し費用がかかってしまいますが、うまく活用することで、室内の寒暖差をなくし、快適に過ごせます。
また、掃除をする必要もないので、毎日の家事の手間も省けるでしょう。
床暖房を設置するという方は、床材にも気を付けながら注文住宅の計画を立ててくださいね。