2024.02.06 家づくりの豆知識
注文住宅のデザインは何を優先して決める?外観・内装それぞれのポイントについて
注文住宅のデザインを決める過程は、個人の創造性とスタイルが反映されるアートのようなものです。
その中で、外観と実用性のバランスは特に重要な要素となります。
外観は家の顔となり、その人のアイデンティティを象徴しますが、実用性は日々の生活の快適さを左右するため、どちらも重要視しなければなりません。
この記事では、注文住宅のデザイン選択において、外観と実用性のバランスをどのように取るかについて、それぞれを決める時のポイントをご紹介します。
□松本市でお考えの方へ!注文住宅のデザインを決める2つの選択肢
注文住宅のデザインを考える時は、「外観の好み」と「実用性」のどちらを優先するかでアプローチが変わります。
ここでは、それぞれのアプローチ法に注目し、バランスの取り方を解説していきます。
*外観の好みを優先
新しく建てる注文住宅で、外観は好みのデザインやテイストで作り上げたいと考えている方は、理想のデザイン・テイストに似た雰囲気の施工事例を集めることから始めましょう。
多くの事例を見ることで、細かい仕様についても相談がしやすくなり、施工を理想に近いデザインで完成させられます。
*実用性を優先
長期的な生活を考えて実用性を兼ね備えた注文住宅にしたいと考えている方は、快適さを優先して考えていく必要があります。
そこで注意しなければならないのが、実用性の高さと設計の自由度は異なる点です。
例えば、雨水の排除や内部への浸透を防ぐためには、屋根の形状選びが重要です。
シンプルな切り妻屋根や、大きな軒・庇を持つ設計は実用的ですが、外観上の制約も生まれる可能性があります。
外観と実用性のどちらを優先するかは、生活の質や将来の計画に大きく関わる選択とも言えるのです。
□注文住宅の外観デザインを決めるポイント
注文住宅の外観デザインを考える際には、配色のバランス・屋根の形状・窓のデザインなど、さまざまな要素が関わります。
ここでは、美しい外観を実現するためのポイントをいくつか紹介します。
1:建物全体の配色
外観の印象を大きく左右する要素の一つが配色です。
一般的に外観の配色は、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを70:25:5の比率で選ぶことが基本とされています。
ベースカラーは建物の大部分を占める色・メインカラーは建物の印象を決定づける色・アクセントカラーはメインカラーを引き立てる役割を果たす色で、それぞれの色をどう組み合わせるかで外観の印象は大きく変わります。
2:屋根の形状
屋根の形状は外観デザインに大きな影響を与えます。
切妻屋根・片流れ屋根・寄棟屋根などが一般的ですが、招き屋根や陸屋根などの特殊な形状も選択肢としてあります。
屋根の形状は見た目だけでなく、太陽光発電設備の設置要件や室内の間取りにも影響を与えるため、将来性も踏まえて選ぶことが大切です。
3:窓のデザイン・配置
窓のデザインや配置は、外観の印象だけでなく、室内からの展望にも影響します。
道路や隣接する家・建物からの視線を考慮した上で、プライバシーと快適性を兼ね備えたものを選ぶようにしましょう。
4:外構・植栽
外構やエクステリアも外観の印象に大きく影響します。
外構計画は、建物のデザインとの統一感を持たせることが重要です。
また、植栽の配置や種類も外観に大きな影響を与えるため、全体のデザインと調和を考慮して選ぶ必要があります。
□注文住宅の内装デザインを決めるポイント
内装デザインは、日々の生活を豊かにし、居住者の個性を反映する重要な要素です。
ここでは、注文住宅の内装デザインを決める際の主要なポイントを解説します。
1:フローリングの色と素材
内装で大きな面積を占めるフローリングは、部屋の雰囲気に大きく影響します。
無垢材はナチュラルな風合いが魅力ですが、品質にばらつきがあることやコストが高い点に注意が必要です。
フローリングの色や素材を選ぶ際は、ショールームでのサンプル確認をおすすめします。
実際に触れてみて質感や色合いを確かめることで、後悔のない選択ができます。
2:壁材
壁材は、室内の雰囲気に影響するため、生活スタイルや室内のデザインに合わせて選ぶ必要があります。
デザインの種類が豊富なビニールクロス・水に耐性があり、水回りに強いタイル・調湿や抗菌効果を兼ね備える塗り壁・温もりがあり経年劣化を楽しめる木材など、それぞれの壁材の特徴を踏まえた上で選びましょう。
3:照明・コンセント
照明は空間の雰囲気を大きく変える要素です。
単に明るさを確保するだけでなく、ダウンライトや間接照明を使って空間にメリハリをつけることで、デザイン性の高い空間を演出できます。
また、コンセントの配置も重要で、家具や家電の配置を想定して適切な場所に配置することが快適な住空間を作る鍵です。
□まとめ
注文住宅のデザインを決める時には、外観と実用性のバランスを考慮することが重要です。
外観では、配色バランス・屋根の形状・窓のデザインを、内装ではフローリングの素材選び・壁材の種類・照明やコンセントの配置を意識してこだわる必要があります。
それぞれの要素を総合的に考えることで、機能性と美観を兼ね備えた快適な住空間を実現できます。
デザインの選択は、個人の生活スタイルや価値観を反映させるチャンスでもありますので、納得のいく選択を心がけましょう。
松本市周辺にお住まいの方で、注文住宅のデザインについてお悩みの方は当社までご相談ください。