2023.01.30 家づくりの豆知識
注文住宅を建てる方へ!階段の位置についてご紹介します!
注文住宅を検討している方で、「階段の位置」が悩みの1つとなっている方は多いのではないでしょうか。
階段をどこに設置するかで、間取りや生活動線が大きく左右します。
そこで、今回は階段の位置についてご紹介します。
また、階段の種類や注意点などについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
□注文住宅での階段の位置はどこがおすすめ?
階段の位置は、大きく分けて2つあります。
ここでは階段の位置についてご紹介します。
*リビング階段
少し前は、リビングに階段を設置すると冷気や暖気が2階に逃げてしまうため、冷暖房の面で問題があると言われていました。
しかし、最近は家の断熱性も上がり、冷暖房の心配をする必要がなくなったのでリビングに階段を設置する方が増えています。
リビングに設置することの大きな魅力は、家族のコミュニケーションが増えることです。
子供が思春期になると、帰宅後すぐに自分の部屋にこもってしまい、顔を合わせる機会が少なくなることもあるでしょう。
階段がリビングにあれば、2階にある自分の部屋に行くためにリビングを必ず通る必要があるので、自然に家族と顔が合わせられます。
*玄関ホール階段
玄関ホール階段は、玄関を入ってすぐに階段を設置するものです。
リビング階段のように、各部屋に繋がるわけではないので、空調や防音について気を遣う必要がないのがメリットです。
しかし、トイレを階段の近くに設置してしまうと、来客時にトイレに行きにくいというデメリットがあるので注意しましょう。
□階段の形の種類
階段の形には、さまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここでは、階段の種類についてご紹介します。
1つ目は、直階段です。
下階と上階を一直線でつなぐ階段で、シンプルな形なので、建築費用を抑えられるメリットがあります。
また、階段の下にデッドスペースができるので、階段下収納を作ることもできます。
掃除機やシーズンものではない衣服を収納できるので、非常に便利なものになるでしょう。
しかし、直階段は上から落下してしまうと、そのまま下まで落ちてしまう可能性が高いので、小さい子供がいるご家庭は注意しましょう。
2つ目は、かね折れ階段です。
かね折れ階段は、途中で90度に曲がる階段です。
万が一、落下してしまっても途中に踊り場があるおかげで一気に落下してしまうのを防げます。
そのため、小さなお子様がいるご家庭では、日々生活する上で安心感を得られるでしょう。
ただ、途中で折れている分広い面積が必要になり、建材を多く使用するため、建築費も直階段と比較すると高くなります。
3つ目は、折り返し階段です。
折り返し階段は、U字のように方向転換をして、折り返された階段です。
かね折れ階段と同様、途中で折り返しがあるので、そのまま下に落ちる危険性が低くなります。
また、大きなスペースを確保する必要があるので、他の部屋の間取りとのバランスも考える必要があります。
4つ目は、らせん階段です。
らせん階段は、1本の柱を軸にし、らせん型にステップが構成されています。
らせん階段の大きなメリットは、おしゃれな雰囲気になることでしょう。
スケルトン階段にすることが多いので、圧迫感を与えることなく、華麗な印象になります。
しかし、複雑な構造なので建築費が高くなる傾向にあるので、予算とも相談しましょう。
□注意点について
ここからは、リビング階段にするときの注意点についてご紹介します。
1つ目は、スケルトン階段は子供が怖がることです。
スケルトン階段はおしゃれで採光も確保できますが、段と段の間から下が丸見えになってしまうので、子供にとっては怖く感じてしまいます。
小さい子供がいるご家庭では、階段の安全を優先するのがおすすめです。
傾斜が急な階段や直階段などにするなら、踏板を滑りにくい素材にしたり、手すりをつけたりして対策を施しましょう。
2つ目は、2階にいるときにリビングの音が気にならないようにすることです。
在宅で仕事をする方は、特に注意が必要です。
ストレスなく仕事に取り組むためにも、防音設備を整えた仕事部屋を作っておくと便利でしょう。
例えば、部屋の扉や壁を防音性のあるものにするだけで、1階の音が伝わりにくくなります。
3つ目は、来客が多い場合、家族がくつろげないようなことです。
友達を家に呼んだり、子供の友達が家に来たりしたとき、それぞれの部屋に行くとしても必ずリビングを通る必要があります。
そのため、家族はそのたびに気を遣わなければなりません。
リビングに階段を設置するなら、来客時の動線も考慮してトイレや玄関の配置を考えましょう。
□まとめ
今回は、階段の位置や種類についてご紹介しました。
階段は住宅で重要な役割があります。
4種類の階段をご紹介しましたが、それぞれ異なる特徴があるので、家族構成やライフスタイルに合わせてどのような階段にするのか、どの場所に階段を設置するのかを検討しましょう。
また、小さな子供やご高齢の方がいる場合は、安全性に焦点を当てることも忘れないようにしましょう。